すたぶろ

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アニメをつくる! 取込/原撮編

どーもみなさん。仕上げの中澤です。

先日から開始しました「アニメをつくる」シリーズ。 本日は動画編の予定でしたが、一つ工程が抜けておりましたため、 今日はその抜けていました「取込/原撮編」をご紹介いただきます。

今日はちょうどよく新規カットが発行されましたので、それを用いながら 紹介していきましょう。

新規カットを提出し休憩中の田野さん。お疲れ様です。

新規発行されたカットは、当日出来上がった場合は中身が出されたまま、 私の左隣になるプリンタの上に鎮座されます。

まずはカットの中身が全て入っているのかを確認します。 カット内容表、タイムシート、レイアウト……。とくに原画は時々 入れるのが忘れられていたりすることがあるので気をつけます。

全てあるのを確認したところで、スキャナーでパソコン上に取り込みます。

今はこのスキャンスナップを使用してボタン一発ですべてスキャンを行っています。

以前は一枚ずつ取り込まないといけないため、非常に手間のかかるものでした。 スキャンしては差し替え、またスキャンしては差し替え……

あーーーーもうまだるっこしい!!! このスキャンスナップが導入されたのは非常に大きいです。

スキャンした画像はRETAS STUDIOというソフトを使用して データ上のカットフォルダを作成します。

このRETAS STUDIOは、パソコン上でアニメーション制作をすべて行える 夢のようなソフトです。行う作業によって、4つのソフトにわかれています。

今回使用するのは、Stylosというソフト こちらは主にデジタル作画を行うためのソフトです。

まずはカット袋の情報を登録します。

カット袋の情報を漏らさず登録します。 このあとOKを押すとカットフォルダが作成されます。

ついでにタイムシートも作ってもらい、カット袋に入っているタイムシートを 転記します。

そしてカットに登録。レイアウトと原画を登録します。

ここまで済んだら、原画の動きが想定した通りに動いているのかを 確認するため、モーションチェックを行います。

前回もモーションチェックしているからこのまま[実行]を押すとあら不思g……

真っ白。 モーションチェックの設定を見直すと、動画のほうにチェックが。 今回見たいのは原画のモーションチェック。設定を変更せねば。

さてこれで再度実行。こんどこそ……。

今度は表示がでかすぎた。 こういうのはしょっちゅうやっているのになかなか治せません。

きちんと見れるようになったところで田野さんにもチェックしてもらいます。 このモーションチェックで思ったような動きにならなかった場合もあるのです。

今回はなにも問題がなかった様子。 ここまでOKが出たところで原撮へと進みます。

此処から先は三浦さんのおしごと。 (」’ヮ’)」みうらさーん! あとはお願いしまーーーーす!!

というわけで、私、三浦です。「原撮」編、参ります。

ちなみに、初めに原撮とはなんぞ、という方のために初めに回答を置いてきます。

これです。田野君がアップロードしていた動画をそのまま引用しています。

具体的に何をしたのかというと、原画の「動き」をわかりやすくしています。 プレビューやモーションチェック自体は中澤君担当の「取込」でも行い、原画の不備がないかチェックするのですが「取込」の段階では以下のような問題があります。

・原画作業の都合上、合成を要する部分の検証はできない

参考:くびちょんぱ

・「取込」の段階では背景を合成してプレビューができないため、背景の密度との調和を含めたモーションチェックはできない

参考:純白の背景

まじで「モーション」しかわからないのです。原画段階の、ではありますが最終的な「画面」がわかりません。 そんなわけで、「モーション」をもっと見やすくしつつ、「画面」を可能な限り完成形へと近づけます。

具体的に何をしているかは、画像を例にとって見ていただきましょう。

↑原画と↓レイアウト。このレイアウトを背景に原画を合成するわけですが・・・

画像に手を加えずにやると、当然のように下画像のようになります。

 *1<ここここここれれれ、なななんだけけどどどどどど

ユニちゃんはニンジャよろしくか分身状態になってしまいます。ひじょーに見づらい。

ですので、いくらか手を加えることにします。そんな、手を加えた画像が下の2枚です。

↑いらない文字を消して人物に色を付け(裏塗りと呼んでいます)

↓レイアウトは人物を消して色を付けます(名前はまだない)

ユッニリ~ン
ワンポイント的おまけ
 
どんな、レイアウトかによるけど いろんな要素を色分けしておくとイメージとかがつかみやすいゾ!
 

 

これを済ませた後に、原画、レイアウトを合成すると以下のようになります。

ちょーみやすい!これやらないと、マジで何が何だかわかりません。

ちなみに・・・細かいことですが、こういうのはアウトー!です。

増えた毛先

はみだし。実は私が裏塗りをやる暇がなかった時にほかの人にやってもらったやつなのですが・・・ 原画はたいてい10枚近くあるのでちまちま塗るのは大変です。もっと多いこともあります。 非常に助かりました。

だがしかし。

こういうのがあると、毛先でもないところに毛先みたいな謎のユニットによって本来の動きが大変見えづらくなってしまいます。 だめですよ、○○さん(本人の名誉のために匿名希望)。

なお、余談として声を収録する際にも原撮は重要だったりします。 というのも、のちに触れられる「動画」工程よりも前に「モーション」が明らかになるので「口パク」やセリフの長さなどを声優さんに合わせてもらいやすいのです。

原撮よりも前の動画素材はこの「絵コンテ」になりますがぶっちゃけ静止画です。スライドショー、紙芝居。 これを見て声を入れるとか無茶ぶりですよね?でもスケジュール的に多いんですよね、静止画。

事実、森の奥では絵コンテ状態の部分が多かったのでなかなか痛い目を見ました。

そう、結構重要な仕事なのです!(ドヤ顔)

最後にちょっとふわっとした説明になりましたが私が担当する撮影における「原撮」とはこのような作業です。 イメージはつかめましたでしょうか? わからなかったら「ああ、原画の動画ね」くらいに言っておけばきっとダイジョーブ。

ついでにというかおまけに、田野君が前回の記事で触れていた私のお遊びについても触れておきましょう。 というか触れろってことですよね、これ。

私の担当部分の動画にその「お遊び」は混ざっています。 なんだと思いますか?

正解はこちら。

紫色のなんか靄がjもや~っと動いていますね?
これ、田野君いわく某S○NY製のとあるタブレットらしいのでそのホーム画面っぽい素材をつくり合成してみました。
ぶっちゃけ、これは「原撮」ではやる必要がないのですがヒマだったので作りました。
ほんとはもっとやりたかったことがあるのですがうまくいかなかったので妥協してこんな感じで。
これを見ると、私の担当する「撮影」という部署の役割が少し見えるのではないでしょうか?

*1:^(^(^(^(^o^)^)^)^)^

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